相性診断
人と人の相性は、「性格的相性」と「互いの能力・姿勢・背景への敬意と興味」で成り立っていると思います。
前者は、先天的・後天的性質の相性で、互いの行動パターンの相性となります。
後者は、後天的性質の相性ですが、互いの魅せ方によって多少変わるかもしれませんが、出逢った時点である程度確立しています。
「性格」は、最近流行っているディグラム診断(エゴグラムの魅せ方を変えただけだと思うんだけど)とか、定性的・定量的に計る試行が面白いですね。性格…、行動パターンや思考パターンを分類分けして、自分を知るヒントをくれます。本とかでそのパターンでの相性なども紹介されています。当たるかは検証してないけど。
「互いへの敬意と興味」は、場合によりますね。ただ、あなたの属する集団が教員側からどういうイメージで感じられてるか想像することはできます。あなたが、その教員に対して「まぁ、こんくらいで良いだろ」的なテキトーな対処を取ったとして、(だいたいみんな同じようなもんだから)それを100人分押し付けて、勤続年数分積み重ねられた時、もしあなたが教員だったらどう思うか考えたら良いです。これに関しては、日々の積み重ねとか今更どうしようもないので、以下は関係ないです。
相性を考えるためには、まず、「自分がどういった行動・思考パターンなのか」を把握しましょう。
エゴグラム性格診断
エリック・バーンの交流分析における自我状態をもとに、弟子であるジョン・M・デュセイが考案した性格診断法で、人の心を5つに分類し、その5つの自我状態をグラフ化することで、人の性格のクセを捉えます。バーンの交流分析では、親らしさの P(Parent)、大人らしさの A(Adult)、子供らしさの C(Child)の3要素が用いられていましたが、デュセイはこれをさらに、P の部分を 厳しい親である CP(Critical Parent)と 優しい親である NP(Nurturing Parent)に、C の部分を 自由奔放な子供である FC(Free Child)と 従順な子供である AC(Adapted Child)に分類しました。
5つの自我状態
CP(支配性)
厳しい心。自分の価値観を正しいものと信じて譲らず、責任を持って行動し、他人に批判的である。この部分が低いと、怠惰な性格になる。
NP(寛容性)
優しい心。愛情深く、他人を思いやって行動し、世話好きで保護的で親切である。この部分が低いと、冷淡な性格になる。
A(論理性)
論理的な心。現実を重視しており、知的で計算力が高く、聡明で頭脳明晰で合理的である。この部分が低いと、非合理的な性格になる。
FC(奔放性)
自由奔放な心。明るく好奇心旺盛でユーモアがあり、自我中心性で自己中心的である。この部分が低いと、閉鎖的で暗い性格になる。
AC(順応性)
協調的な心。他人からの評価を気にし、言いたいことを言えず、従順で遠慮がちである。この部分が低いと、マイペースな性格になる。
エゴグラム性格診断のページにも説明されていますが、診断結果の各項目は、高ければ良い・低ければ悪いというたぐいのモノではなく、各項目の自分の傾向を表します。また、時間の経過や精神状態で変動すると思います。「職場と家庭」などのように意識のスイッチon/offが起こるような場合も違うと思います。例えば、僕は子供が生まれて対外的なCPが上昇傾向にあるように感じています。家ではCP低めで職場ではCP高めになっているかも。
重要なのは、このエコグラム性格診断などを参考にして、“特定の条件”での自分の行動・思考パターンのクセを把握し、長所を活かし、短所を補う方法を考察することです。
ディグラム診断
エコグラムの5つの自我状態のグラフ波形をさらに31種類に分類し、それぞれのパターンに特徴的な人物像を当てはめたモノです。要はエコグラムと同じで特に優れているというわけではないんだけど、質問項目をさらに絞って20問でパターン分類してくれる。だいたいの人がどれかのパターンに当てはまるはず。以下には、31種類のうち27種類それぞれの相性の表を置いておきます。(Z型Ⅰ∈CPt×NPt;Z型Ⅱ∈台形Ⅱ×ZⅠ;逆Z型Ⅰ∈台形Ⅱ×逆ZⅡ;逆Z型Ⅱ∈FCt×CPtとかに置き換えれるのかも?) 年によって研究室の色が大きく違うので、そのうちそれとの相関とかも取ってみようかな。正直、エゴグラムは形状(相対値)だけでなく数値の絶対値も重要な気がするので、鵜呑みにするのは危険かも…
表中のパラメータは「自分」から見て「相手」を好きか・苦手かを数値化したものです。
自分から相手をどう思うかの指標なので、自分からの数値が高くても相手からの数値が高いとは限りません(両想いとは限らない)。
「とても好き(2)」「好き(1)」「苦手(0)」「とても苦手(-1)」に設定してあります。
自分側 ▶ 「好き度」が高いタイプは、まんべんなくどんなキャラも受け入れるかも(好かれているかどうかは別問題)。
相手側 ▶ 「好かれ度」が高いタイプは、まんべんなくどんなキャラにも受け入れてもらえるかも(好きかどうかは別問題)。