書き方
字というのも急に上手く書けるようになったりはしません。要は慣れで、あとは、心掛けとそれを持続する力があるかどうかです。慣れるまでのコツと心掛けることを簡単に教えたりしています。
基本の知識が大切
新しいことを成すとき何が重要かは、書道の練習のあり方から学ぶことができます。新しいものを生み出すのに基礎はなぜ重要なのか? なぜなら、人の歴史はとてつもなく膨大で、ほとんどのモノはすでに輩出されているからです。自分が勝手に新しいと思ってやった字の表現も、実はすでに他の人によってなされていることもあるのです。知らなければ、被ってしまいますよね? 歴史をトレースする、すなわち基礎を学ぶことは、結局、新しいことを生み出す近道になります。
一度、思い込みを捨てる
人は楽をするために思い込みで動きがちです。多くの人は、文字と形を正しく結びつけていません。読めるからといって、きれいな形を覚えているわけではないのです。無意識の“これで正しいのだ!”という思い込みは、字の形を学ぶ上で障害になります。自分が思い込んでいる字の形が正しいのか、真摯に向き合うことが大切です。
失敗を分析し、試行錯誤する
成功に至る日々の心掛けも書道から学ぶことができます。何か失敗したときに、その原因を的確に把握し、再度繰り返さないように逐次注意することができなければ、良い作品には仕上がりません。失敗をどう活かせるかが、成功に至ることができるかの分かれ目になると思います。
『賢者は歴史から学び、愚者は失敗から学ぶ』どちらであるにせよ、ちゃんと学べる者だけが先に進むことができます。