心のゆとり
『寄生獣』(岩明均)って漫画を読んだことありますか?
僕は、この漫画を読んで、そのあとの人生が変わってしまうほどの影響を受けたんだけれども…
人間ってどんな存在なのか? 深く考えさせられる作品です。
作中で、寄生生物であるミギーが、人間という生物について深く考え…その末に出した結論がどうしようもなく好きです。下の話を読む前に、ぜひ、一度読んでほしい。
「道で出会って知り合いになった生き物がふと見ると死んでいた。
そんな時なんで悲しくなるんだろう?」

出典|『寄生獣』(作者:岩明均|出版社:講談社)
それに対するミギーの結論は?

「そりゃ人間がヒマな動物だからさ!」
「だがな それこそが人間の最大の取り柄なんだ。
"心にヒマ(余裕)がある生物" なんとすばらしい!!」
心にヒマがあるから周りの存在のことにも何かしようと思える。
無駄なこともやってみようかなと思える。
それこそが、人間らしさ、人間の特権な気がします。
だから、やることなすことに「コスパが良い」とか簡単に言っちゃダメだと思います。効率化って無駄が減って良いのかもしれないけど、それで人間らしいっていえるのか? 無駄が良いってわけじゃなく、無駄だと思うことをやってみる「ヒマ」がないのって人間と言えるのか?
「無駄かもしんないけど、まぁ、楽しもうと思えば楽しめるし」と考えてやってみる「心のヒマ」があることこそ、人間の取柄なんだ。