「無駄」なことが楽しめる重要性

人間というものは、一言でいうと「無駄なことをする生物」だと思っています。生物という観点から見ると、長生きひとつとってみても、ある程度生殖に必要なだけ寿命をまっとうすればそれでいいはずなのに、人間はもっともっとと長生きをするために研究を進めています。そして、長生きした分、「無駄」ともいえる豊かな経験をしていきます。

 

研究も実用化されずに過去の事実で終わってしまう可能性がありますが、研究を進めて解明していくことの喜びを知り、楽しめるということが人間らしさにつながっているような気がします。

 

まずは何かいろいろなことにチャレンジしてください。たとえ失敗したり、中途半端な状態で止まってしまったとしても良いんです。機会を得たことで、人間としての引き出しが増え、友達や経験という財産が増えていき、人間として豊かな人生を歩んでいけると思います。

出典|『SO-創-』vol.24, 2018改(島本 茂)

2020年10月11日