0-2.プレゼンの練習と微調整
一目でわかるプレゼンテーション資料ができたら、次は発表の練習と資料の微調整をしましょう。まずは、プレゼン資料に対する台本を作るところから始めましょう。スライド資料が固まってない段階で台本作りをしても良いですが、大幅修正が来ると二度手間になったり、一度作った台本に縛られたりする可能性もあるので注意してください。あくまでその場合の台本は「0.ストーリー作成準備」的なものにしておく方が良いです。以下の台本作成の流れは、「ストーリー設計」が固まってきた段階を想定しています。
◆台本作成の流れ◆
- 0.ストーリー設計をチェック
- ☑ 全体を通して「言いたいこと」
☑ 各スライドで「言いたいこと」 - 1.プレゼンの最初と最後のプレ台本の作成
- ☑ 導入-背景-目的の「言いたいこと」をそのまま書き出して入れる
☑ 言いたいことが伝わるか、「対象」が感じるであろう「疑問」を書き出す
☑ 「疑問」が解消するように台本に肉付けする
☑ 背景-目的の「答え」を意識しながら「結論」の台本を作る - 2.各スライドのプレ台本の作成
- ☑ 各スライドの「言いたいこと」をそのまま書き出して入れる
☑ 各スライドの「言いたいこと」の説明や根拠を入れる
☑ 各スライドのプレ台本を聞いたとき「対象」が感じるであろう「疑問」を書き出す(台本のメモ欄に追加) - 3.プレ台本の接続調整
- ☑ 接続時に「リマインド言葉」を入れる
☑ 各文章(セリフ)のつなぎの「接続詞」を意識する
☑ プレ台本の段階では多少しつこくても良いので「正しい表現」で作る - 4.スライド資料とプレ台本のすり合わせ
- ☑ スライドを見ながらプレ台本を読んでみる
☑ (a)図やテキストが台本で話す順番に配置されているかチェックする
☑ (b)図やテキストがないのに台本でセリフが多いところをチェックする
☑ (c)図やテキストがあるのに台本にないものをチェックする
※(a)~(c)は一つでもあればアウト!スライドか台本を修正する。
☑ リマインド言葉が正しく機能しているかチェックする。
※項目4のすり合わせは少なくとも3回はやる。 - 5.台本の作成
- ☑ スライドを見ながら「説明」することを意識し、プレ台本を微調整する
☑ 制限時間との時間差をチェックする(この段階で削らないこと!)
☑ この段階の台本をいったん丸暗記する
◆発表練習と台本の微調整◆
- 0.スライドを見ながら暗記した台本を話す
- ☑ 制限時間との時間差をチェックする(この段階で削らないこと!)
☑ スラスラ話せるまで繰り返す
※この作業は立って動きながらやることをお勧めします。 - 1.台本の調整
- ☑ 台本のままだとしつこいところを修正する
☑ 台本のままだとわかりにくいところを修正する
☑ 台本を口語化+簡略化していく
☑ 余裕があれば1分版,3分版などの時短版台本を作る
☑ 時短版を基に制限時間に合わせた台本を作る
※時短版台本を作るとプレゼンのキーポイントを考える練習になる - 2.スライドをポインターで刺しながら発表練習
- ☑ ポインターを「ゆっくり指す」ことを意識する
☑ ポインターで指す必要性を考える
☑ 他の人に見てもらってポインターの指し方に意見をもらう - 3.スライドを見ずに発表練習
- ☑ スライドやポインターを想像しながら発表する
☑ これができるようになったらアニメーションを入れていく
- 4.外的要因を入れて発表練習
- ☑ 呼び鈴を鳴らしたり、途中で声を掛けてもらったりしながら話す
☑ 途中のスライドから始めても発表できるかチェックする
☑ 本番に近い配置・照明で発表できるかチェックする
※この段階で飛びやすい箇所はヒントをスライドに入れる。
ここまで頑張ったら、あとは本番で決めるだけです。
プレゼンテーションは、見栄えと明瞭さが非常に大切ですが、それは内容がちゃんと「ある」ことと理解できていることが大前提です。
発表資料を作りながら、勉強が足りなさそうなところはしっかり調べて準備しておきましょう!